木造住宅と火事

浜松市では、だいぶ温かい日が増えてきました。

そろそろ、庭でBBQなんていう人もいるでしょうね。
 
 

今回は【 木造住宅と火事 】についてです。
 
 
 
火事1.jpg
先日、何組かのお客様とお話をした際、
住宅のイメージとして強いのは
「木造住宅」と「鉄骨住宅」だそうです。

今回は住宅と火事についてですが、
浜松市でも、2月・3月は住宅火災が多く発生しており
悲しいことに死亡者も出ている状況です。

木造住宅は「火事に弱い」「燃えやすい」
というイメージを持たれ、逆に、
鉄骨は炎を近づけても燃え上がることが
ないので、火事のときも安心と考えている人が
多いようです。
 
 

しかし、実は木造住宅は
火事に強いと言われています。
 
 
 
「木造住宅は燃えやすい」という
イメージは根強いものですが、
木造住宅には、火事が起きたときに、
燃えて崩れるまでの時間が
かなり長いという特性があります。

同じサイズの木と鉄に、住宅と
同じような荷重をかけながら燃やすと、
鉄は5分後には強度が元の半分以下になります。

さらに10分後には元の強度の20%程度になり、
荷重で曲がってしまいます。
 
 
 
しかし、木は10分間燃やし続けても
表面が炭化するのみで、内側までは
燃えずに80%程度の高い強度をキープします。

燃えた木の表面が炭化すると
それがバリアのような役目を果たし、
内側の部分に炎によるダメージが
到達しにくくなるためです。

この性質のおかげで木は燃えても
「一気に強度が下がる」
ということがないため、万が一の
火事のときでも、避難のために
十分な時間をかけられます。

崩れ落ちる前に消火ができれば
被害も最小限におさえることができます。
 
 
 
火事2.jpg
さらに、木造住宅は有毒ガスの
発生量が比較的少ないです。
 

火災のときに、家が燃えることによって
発生した有毒ガスが原因で、
意識喪失が起きる事故は多いものです。

一酸化炭素のほか、塩化水素や
アンモニアといった有毒ガスを吸い込み、
意識を失ってしまうことが、
火事の恐ろしさの一つです。


この点、木造住宅は自然素材なので、
火災時の有毒ガスの発生をおさえられます。
 
特に、ビニールクロスを極力減らし、
自然素材を使った家は、特に有毒ガスの発生量は少ないそうです。


もちろん木が燃えることで
一酸化炭素や二酸化炭素は発生しますが、
自然の素材である木材は、人工素材に
比べると有毒ガスの発生量はかなり少なく、
火事が起きたときの意識喪失を防ぎやすいです。
 
 
 
ただし、注意しておきたいのが、
木造住宅がいくら火事に強いといっても、
木材が炭化するほどの火事が起きてしまったら、
そのあと住み続けるのは難しいということです。

木造住宅のメリットはあくまで、
火事が起きてから家の耐久性が
落ちて崩れ落ちるまでの時間が長く、
十分な避難時間を稼げるという点です。
 
 

これから家を建てるという人は、
火事に強い準耐火建築物として
設計建築するのがおすすめです。

また、火事に強い家を建てることに
加えて、火事に遭わないよう、
火の取り扱いに十分気をつけることも
もちろん大切です。

最近では火を使わないIH調理器具や
オール電化の家も人気です。

そして、家を建てるにあたって
地域の人とコミュニケーションを
取ることも、もらい火や放火といった
トラブルを防ぐことにつながります。

木造の家は、火事に遭ったときでも
十分な強度を保ってくれるという
大きなメリットがあります。

万が一の火事に備えて、
木造住宅を建てるということを
私たちはご提案しています。

浜松市・湖西市・磐田市で住宅をお考えの方
新築(注文住宅)・リノベーション・リフォームのことなら
『建築工房手ごころ』にお気軽にご相談ください。

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