家事動線、本当にそれでいいんですか??
「家づくり」には、様々なポイントがありますが
今回は、多くの方にとって重要な『家事動線』について
改めてご紹介したいと思います。
仕事に加えて、家事と育児となれば
少しでも家事の負担を和らげたい...
という気持ちになりますね。
そして、「家づくり」をする上では、
この家事にかかる負担を少しでも和らげるために、
間取りや仕上げに工夫を凝らしていくのもまた、
住宅会社が担うべき大切な役割です。
しかし、それを実現するためには、
一つ大切なことがあります。
それが...
"部屋は日当たりが良い方に配置する"
は、本当に必要か?と考えてみることです。
周辺環境や形といった土地が持つ条件に関係なく、
このセオリーに従って「家づくり」を進めてしまった場合、
日当たりの良し悪しに関係なく、
なにかしらの問題や悩みを抱えることになるし、
家事動線という点においてもまた、
余計に手間がかかる間取りをつくりあげてしまうんです。
最短の動線のはずが...
家事動線をよくするために、
"キッチンと洗面脱衣室を近くに配置して欲しい"
というご要望を多くの方がお持ちだと思います。
しかし、そのもう一歩先を見つめてみると、
洗面脱衣室から洗濯干場までの距離は、
決して近いというわけじゃないお家がほとんどではないでしょうか?
もし、2階にある寝室のベランダまで
干しに行かないといけないとしたら、
おそらく最長の家事動線となっているのではないでしょうか?
この原因は、先程お伝えさせていただいた
"部屋は日当たりが良い方に配置する"
という固定概念に縛られてしまっていることあります。
全ての部屋を日当たりが良い方向に配置しようとすると、
水回りは必然的に日当たりが悪い方向になります。
でも、洗濯物を干す場所は?
仮に、干し場所を南側に
しかも、日当たりを考慮して2階にすると...?
毎日毎日洗濯物を持って、
二階に移動することになってしまいますね。
若いうちはなんとも思わないかもしれません。
しかし、20年後、30年後はどうでしょうか?
足腰が弱ったり、
悪くなってしまったとしたらどうでしょうか?
寝室や子供部屋ってずっと日が当たっている必要ある?
チョット、思い起こしてみてください...
何時に寝室に寝るために行きますか?
何時に起きていますか?
一日のうち、寝る時間以外、
どれだけの時間を寝室で過ごしますか?
あなたのお子さんは、
どれくらい自分の部屋を使っていますか?
もし、自分の部屋で寝ているとしたら、
何時に寝に行って、何時に起きていますか?
思春期が来て、もし部屋で勉強するようになった時、
直射日光が一日中入る続ける部屋で、
集中して勉強出来るでしょうか?
そうなんです!
これらの部屋は、
一日中日が当たっている必要なんてないですよね?
一日を通して明るくさえあってくれれば
それでいいですよね?
であれば、日中も洗濯物を干しておくことが出来る
洗面脱衣室が日当たりがいい方が、ずっと合理的かも。
花粉症に苦しむ方であればなおのことです。
この間取りの工夫が出来れば洗濯物を干しに行く家事動線も、
ずいぶんと短く実現するコトが出来ます。
そして、家事の手間をずいぶんとカットすることが出来ます。
洗濯作業は、同じフロアで全てが完結出来れば、
ずいぶんと手間が楽になります。
とはいえ、その工夫を間違えてしまうと、
それはそれで別の問題が発生してしまいます。
更に、全ての家が南向きの部屋を作れるとは
限りませんよね。
間取りは、お施主様のご希望だけでなく
土地や周辺環境にも左右されます。
では、どうしたら良いのでしょう?
自分の家にピッタリな間取りは??
「もっと詳しく知りたい!」
という方は、お気軽にご相談ください。