「家づくり」の道のり ~地盤調査~」

「家を建てるぞ!」


と「家づくり」がスタートし、着工してから...
どんな工事が行われているかご存じでしょうか?


今日からは、数回に分けて「家づくり」の現場が
どうやって進んでいくのかご紹介していきたいと思います。

 


木造軸組工法の場合、工事に着工するまでに
敷地調査や建物のプランニングを行ってから、
住宅の建築が始まります。

 

1.地盤調査と地盤改良・地盤補強工事

2.地縄張り・遣り方

3.地業工事

(掘り方・割栗石・砕石・転圧・防湿シート・捨てコンクリート)

4.基礎工事①

(基礎配筋)

5.基礎工事②

(基礎の底盤部分のコンクリート打設)

6.基礎工事③

(基礎の立ち上がり部分のコンクリート打設)

7.木工事

(土台敷き)

8.構造躯体

(建て方:柱、小屋組など、上棟まで)

9.屋根工事

(野地板・ルーフィング・屋根仕上げ材)

10.外壁工事①

(防水工事:透湿防水シート)

11.外壁工事②

(外壁仕上げ)

12.断熱工事

13.ベランダ防水工事

 


○ 地盤調査って、どんなことをしているの?

木造住宅でよく使われる方法に
「スウェーデン式サウンディング調査」があります。


先端がキリ状の器具に荷重をかけ、25cm下がるまでに
ハンドルを何回転させたかによって、地盤の強さを表します。
その値を、N値と呼びます。


深度10mまで測定することができます。

費用は比較的安価で、1か所を調査する場合2万円前後です。

通常は5か所を調査するので、5万円から10万円ほどです。

次に、ボーリング調査は最も基本的な地盤調査方法です。

正確な地盤調査ができる反面、かなり費用がかかるため、
中規模以上の建物を建てる場合はこの方法を使いますが、
一般の木造住宅ではほとんど使われません。

高台の場合は30万円前後、
低地の場合は80万円ほどになることもあるそうです。

調査方法は、先端にサンプラーを取り付けたロッドの上に
63.5kgの重りを76cm自然落下させて打撃します。

サンプラーを地面に30cmめり込ませるのに要する打撃数をN値といい
それによって地耐力がわかります。

同時にサンプラーで土を採取し、
砂質土なのか、粘性土なのかを調べることができます。

そして、表面波探査法です。

表面探査法は、地表から地中に向けて振動波を発信し、
地盤の硬さを調べる方法です。

硬い地盤ほど新藤派が速く伝達する性質を活用し、
振動波の反射時間によって、地盤が硬いか柔らかいかがわかります。

 


地盤調査の結果によっては改良の必要もある。

建築を依頼する会社が決まると、まずは地盤調査を行います。

地盤は建物を支える土台なので、どんな状態であるかの確認は
必要不可欠になってきます。

軟弱地盤がある場合は、地盤の改良工事を行います。

地盤改良には良好な地盤までの深さによって、

表層改良工法(軟弱地盤が2mくらいまでの場合)

柱状改良工法(軟弱地盤が2m以上8mまで)

鋼管杭工法(軟弱地盤が2m以上で深度30mくらいまで施工可能)

の3種類があり、軟弱地盤が浅いほど費用は安くつきます。


土地は、状態によっては地盤改良工事に
多額の費用がかかることがあります。

メリット、デメリットを知ったうえで購入するか、
事前によく調べることをお勧めします。

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